異業種交流会に来ているのは、どんな人か

異業種交流会に参加している人。経営者、士業、フリーランス、女性、20代から50代までの年代別に見た実際の層

「自分が浮かないか」は、はじめて異業種交流会に行くとき誰もが考えます。実際には、参加者の層は会によってはっきり違います。ここでは、どんな人が何を求めて来ているのか、そして限定型の異業種交流会は何が変わるのかを整理します。

参加者の層は、異業種交流会によってはっきり違う

参加者は、主催者と時間帯と会費でほぼ決まります。「どんな人が来るか」は運ではなく、案内文から読めます。

要素集まりやすい層
商工会議所が主催地域の会員事業者。年齢層は高め
朝の時間帯経営者・自営業。自分で時間を作れる人
夜・立食会社員を含めて幅広い
会費が高い層が絞られる。決裁権のある人が増える
無料・オンラインこれから始める人・情報収集の段階の人
限定の記載があるその条件の人だけ(経営者限定・女性限定など)

案内文に参加者の層が書かれている異業種交流会は、その時点で判断材料が揃っています。書かれていない会は、行ってみるまで分かりません。

経営者が参加する異業種交流会

参加者として最も多く想定されているのが経営者です。決裁権を持っているため、話がその場で前に進む可能性があります。

経営者が多いこの場では、その場での判断が早くなります。会社員が上司に持ち帰る必要があるのに対し、経営者はその場で「やりましょう」と言えるためです。

ただし、経営者が多い会ほど、売り込みも集まります。決裁権があるということは、売る側から見ても価値が高いためです。禁止事項の記載を見ておくと、運営側が線を引いているかが分かります。

女性の参加と、女性限定の異業種交流会

女性が一人で参加できるかという不安はよく聞かれますが、実際には女性の参加者は普通にいます。そのうえで、女性限定の異業種交流会も別に存在します。

女性限定の会は何が違うか

「女性歓迎」と「女性限定」は違います
案内文に男女比の記載や、参加費が男女で違う記載がある場合、それは出会いを想定した設計の可能性があります。仕事の交流が目的なら、業種や職種の記載が中心の会を選ぶ方が確実です。

「異業種交流会」の名前で、出会い目的の会も開かれている

一人で参加することについては、性別を問わずほとんどの人が一人で来ています。会場を見渡すと、知り合い同士で来ている人の方が少数です。

士業(税理士・社労士・行政書士)の立場

士業は、異業種交流会に参加する層として一定の割合を占めます。相談相手として求められる側であり、同時に自分も顧客を探している立場です。

士業にとって異業種交流会が向いているのは、単価が高く、紹介と信用で決まる業種だからです。1件の顧問契約が続けば、会費の何倍にもなります。向いている事業の条件にそのまま当てはまります。

20代・30代の若手が来る異業種交流会

若手が参加する異業種交流会もあります。ただし層としては40代以上より少なくなります。

若手が参加するとき、その場で仕事が決まることはほぼありません。ですが、この段階で会った相手が、数年後に独立したときの最初の接点になることがあります。

年齢を条件にした会は、同じ立場の人が集まるため話しやすい反面、決裁権のある相手には会えません。どちらを取るかは目的次第です。

40代の参加 ― 一番人数が多い層

異業種交流会で最も多いのが40代です。事業の中核にいる年齢で、決裁に関われる立場の人が増えます。

40代の参加者が多い異業種交流会は、話が具体的になりやすくなります。お互いに「何ができて、何を探しているか」がはっきりしているためです。

逆に、この層は無駄な時間に厳しくなります。売り込みだけの相手には時間を割きません。自己紹介で「何を探しているか」まで言うのが効くのは、この層に対してです。

50代からの異業種交流会

50代以降の参加者も少なくありません。特に商工会議所など、地域の団体が主催するこの場では中心的な層になります。

年齢が上の参加者が多い異業種交流会は、若手にとってむしろ有利なことがあります。同年代ばかりの会では紹介が回りませんが、経験の長い人は紹介できる先を持っています。

「自分の年齢では浮くのでは」という心配は、だいたい逆方向に外れます。年齢が違うことは、この場では欠点になりません。業種が違うことに価値を置いている場だからです。

フリーランス・個人事業主が交流会に出るとき

フリーランスと個人事業主も、参加者として増えています。

フリーランスが参加するとき、効くのは「何ができるか」より「何を頼めるか」が伝わることです。職種名だけでは、相手は頼めるかどうか判断できません。

ただし、単価が低く数が必要な仕事の場合、費やす時間に見合わないことがあります。その場合は交流会より、検索や広告に時間を使った方が早くなります。

向いている事業と、向いていない事業

限定型の交流会は、何が変わるのか

条件を絞った異業種交流会があります。限定することで層が揃い、話が噛み合いやすくなります。

限定の種類集まりやすい人向いている目的
経営者限定会社の代表・役員決裁する人と直接話したい
女性限定女性の事業者・会社員初参加でも入りやすい場を探している
士業向け税理士・行政書士・社労士専門家同士の連携先を探している
年代限定同世代同じ立場の人と話したい
業種限定建設・IT・飲食など★異業種ではないが、深い話ができる
地域限定その地域の事業者地元で完結する事業

限定型の異業種交流会は、参加できる人が減るぶん、来た人同士が噛み合います。ただし、限定を強くするほど「異業種」の幅は狭くなります。何を優先するかで選ぶことになります。

まとめ ― 異業種交流会で浮くかどうかは、年齢では決まらない

浮くかどうかを決めるのは年齢や肩書きではなく、その会の目的と、自分の目的が合っているかです。合っていれば、20代でも50代でも同じように話が続きます。

異業種交流会の種類はじめての異業種交流会向いている人・向いていない人異業種交流会とは?